那珂川の畑から、こんにちは。さいきのやさいです。
最近畑で見惚れてしまうのが、このようなケールの力強い姿です。 幾重にも折り重なり、ポコポコと波打つ葉の表面。 まるで冬の厳しさを跳ね返すような、重厚な質感をしています。
なぜ今、ケールが「肉厚」なのか
以前のブログでは、サラダで美味しく食べるためのマッサージ方法などをご紹介しましたね。 あの頃に比べ、今のケールは一段と「葉の厚み」が違います。
ケールはもともと生命力の強い野菜ですが、雪がちらつくような那珂川の寒風にさらされると、自分の葉が凍ってしまわないように、細胞の中に糖分をぎゅっと溜め込みます。 これが「寒締め(かんじめ)」と呼ばれる現象です。
葉が厚くなるのは、言わばケールが冬を越すために着込んだ「厚手のコート」。 そのコートの中には、夏場にはない濃厚な甘みと、大地の旨みが凝縮されています。
「火を通す」ことで広がる、新しい世界
これまでのブログでは生食の魅力を中心にお伝えしてきましたが、 この肉厚な「冬のケール」に限っては、ぜひ加熱調理を試していただきたいのです。
- 「ケールのステーキ」に: 厚みのある葉をざく切りにし、少し多めのオリーブオイルと塩、にんにくだけで炒めてみてください。 少し焦げ目がつくくらいまでじっくり火を通すと、驚くほどナッツのような香ばしさが出て、お箸が止まらなくなります。
- 「冬のスープ」の主役に: ベーコンやソーセージと一緒にコトコト煮込んでも、このケールは存在感を失いません。 クタクタにならず、噛み締めるたびにケールの深いコクがスープに溶け出し、身体の芯から温まる一皿になります。
虫たちとの「共生」と、私たちのこだわり
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、私たちのケールには、時々小さな「虫食い」の跡があります。
私たちは栽培期間中はもちろん、農薬や除草剤、化学肥料を一切使いません。 虫たちが食べに来るということは、それだけ「安全で美味しい」という動かぬ証拠でもあります。
自家製の発酵肥料で土を慈しみ、野菜が本来持っている力を信じて育てる。 手間はかかりますが、この肉厚な一枚を収穫したときの喜びは、何物にも代えられません。
土曜日の現地販売会では一番美味しい状態でお届けします
春の足音が聞こえ始めると、ケールの味もまた少しずつ変化していきます。 この「冬の濃厚な甘み」を味わえるのは期間があります。
土曜日の現地販売会では現在ケールが入ることが多いですのでぜひ、那珂川の冬を戦い抜いた、たくましくも甘いケールを体験しに来てください。(育成状況によりない場合もあります)
