猛暑を味方に。透明フィルムの下で起こる「土の劇的変化」
真夏の厳しい日差しは、人間にとっては過酷ですが、私たちの畑にとっては「最高の消毒タイム」です。 「さいきのやさい」では、化学的な消毒剤に頼る代わりに、太陽の熱を利用した「太陽熱消毒」を行っています。
方法は、たっぷりと水分を含ませた土に透明なビニールフィルムを被せ、密閉すること。これにより、フィルムの中はサウナのような高温状態になります。この熱によって、病原菌や害虫、さらには雑草の種までが自然に退治され、土がまっさらな状態へとリセットされるのです。
土の中の「善玉菌」を味方につける、発酵の力
この太陽熱消毒の面白いところは、ただ熱を加えるだけではない点です。土の中に混ぜ込んだ自家製発酵肥料や有機物が、熱によってさらに分解が進み、土が「発酵」したような状態になります。
- 化学消毒との違い: 化学的な薬品は、悪い菌と一緒に良い菌(微生物)まで全滅させてしまいがちです。
- 太陽熱のメリット: 太陽の力で病原菌や害虫、さらには雑草の種までが自然に退治して土の状態をより良くできます。
消毒が終わった後の土は、まるで焼きたてのパンのように香ばしく、ふかふかの手触りに生まれ変わります。
農薬を使わないための「攻め」の準備
「農薬を使わない」というのは、ただ使わないだけではありません。虫が出たり病気になったりする前に、「そもそも病気になりにくい環境」をいかに作るか。そのための「攻め」の準備こそが、この太陽熱消毒です。
真夏の暑い盛り、大汗をかきながらフィルムを張る作業は決して楽ではありません。しかし、その後に芽吹く野菜たちが、一切の薬品を使わずに青々と、力強く育つ姿を見ると、「やってよかった」と心から思えるのです。
この「ふかふかの土」から、あの甘みが生まれます
今、あなたが食べている人参やネギ。その美味しさの原点は、数ヶ月前の真夏の太陽の下で作られた、この「綺麗な土」にあります。
自然のサイクルを壊さず、太陽の恵みをぎゅっと閉じ込めた土から育つ野菜。その「生命力の味」を、ぜひ感じていただければ嬉しいです。
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